6年生 特選
錦鯉と私の出来事
広小 六年 廣 本 快 晴
五年生の冬、ぼくは、それまで飼っていたメダカと金魚の飼育だけでは物足りなくなって、大きい魚を飼いたくなった。だから、魚を買いに、ホームセンターに行った。
まず、家から一番近いホームセンターへ行った。しかし、あまり気にいるような魚はいなかったため、家からちょっと遠いホームセンターへ行った。
そして、観賞魚コーナーを回っていた時、大正三色という、三色のとてもきれいな錦鯉を見つけた。水槽の中で元気に泳ぎ回っているところが自分に似ていると感じて、僕はその錦鯉に一目ぼれし、その鯉を早速買って帰った。持って帰るときは、できるだけ鯉に刺激を与えないよう、自転車のかごに鯉の入った袋を置いて、ゆっくり自転車を押して帰った。
家に持って帰って、親に見せたらとてもおどろいていた。
「飼う水槽はあるの?」
と言われたが、僕は、もともと大きい水槽に入っている金魚を倉庫の水槽に移し、空いた大きい水槽に錦鯉を入れるつもりだった。
さっそく、倉庫から水槽を出して魚をうつした。まず金魚を小さめの水槽に移したのだが、これがちょっと大変だった。なぜなら、金魚があみから逃げるからだ。なんとか全て移し切って、空いた水槽をきれいに洗った。
最後に、水合わせして、錦鯉を水槽に入れた。自分が苦労して用意した水槽の中で泳ぎ出した鯉を見て、僕はとってもきれいだなと改めて思った。
次の日にエサをあげたが、警かいしているのか、なかなか食べてくれなかった。しかし一週間くらい続けると、エサをあげるとすぐに食いつくようになった。
しばらく飼ってみて、一つの課題が出てきた。ろ過器が小さくて、水槽の中の水質を安定させにくかったのだ。もうすぐ誕生日だったため、そのときにろ過器を買ってもらうことにして、今はこまめに水かえをして水質を安定させることにした。
誕生日、ついに夢だった外部式フィルターと水槽台を買ってもらった。届いてすぐに設置に取りかかった。水槽を全てひとつの水槽台に置くために、もともと置いてあった水槽をすべておろした。そして、新しい水槽台に鯉の外部式フィルターを組み立てて取り付けた。起動するとすぐにふんなどのごみが吸い取られていき、一時間後には水がとてもきれいになっていた。今までやっていた水替えをする回数が減って、プロのアクアリストが絶賛していた機械のすばらしさを実感した。
それから二週間後、事件が起きた。鯉が白点病という病気になってしまったのだ。鯉が死んでしまうのではないかと、とても不安な気持ちになった。
僕は、急いで近くのホームセンターに薬を買いに行った。買って帰ってすぐ、十リットルのバケツに水を入れて、薬を適量入れた。そこに水合わせした鯉を入れて様子を見た。
一週間ほどすると、白い点も消えて元気になっていた。ほっとして、一度元の水槽に戻してみた。しかし、また鯉が白点病になってしまった。
僕は、鯉を薬浴して、念のため水槽とろ過器もすべて洗い、考えられる原因を全て調べ、鯉を助けるために努力した。すると、今度は成功し、エサもしっかり食べるようになってみるみる回復していった。
今、鯉は、買った時よりも大きくなって、僕が来ただけでエサをねだるくらいなついている。これからもずっと、この鯉を可愛がっていきたい。
この錦鯉の飼育を始めて、アクアリウムにはまった僕は、将来水族館で働いてもっと大きなサメなどの魚を飼育してみたいと思うようになった。この夢を叶えるために、もっと勉強を頑張って、自分が目指している学校にも通えるようになりたい。そして、魚たちがどんな病気になっても助けられるようになりたいと思う。夏休みには、応募しているアクアスの飼育員体験にも参加し、小学生生活最後の夏休みを夢の実現に向けて努力していきたい。
これからも、趣味で始めたアクアリウムと学校の勉強、どちらも両立して頑張っていこうと思う。
評
自分に似ていると感じて一目ぼれした錦鯉。「ゆっくり自転車を押して帰った。」快晴さんの行動から、すでに錦鯉への愛情を感じます。
誕生日プレゼントに濾過器を選び、取り付けた後も錦鯉の変化をよく観察し飼育している様子が丁寧に表現されています。特に、「なかなか」「すぐに」等の副詞を効果的に使用することで、動きの速さやその場の状況が鮮明に浮かんできました。また、快晴さんの心情もよく伝わってきました。
錦鯉の飼育を通して見つけた将来の夢に向かって、快晴さんの持ち前の行動力でどんどん進んでいってくださいね。








