作文コンクール 
くらしの文集

 

4年生の作品

4年生  特選

ひいおばあちゃんの笑顔

呉中央小 四年 佐 伯 茉 桜

「だいじょうぶかな。」
 私には、年れいが百さいをむかえたひいおばあちゃんがいます。そのひいおばあちゃんが、ある日庭でこけて、足をこっせつしてしまいました。そして、入院をすることになってしまいました。お母さんが悲しそうに、
「足のじょうたいがよくなくて、今は歩けないみたい。」
と、教えてくれました。私はそのことを聞いて、ひいおばあちゃんのことを考えると、心ぞうのドキドキが止まらなくなりました。
 私は、小さいころからひいおばあちゃんにけん玉などの昔遊びをたくさん教えてもらいました。
「一、二、三で、『ヒョイ』と回したら玉が入るよ。先っぽをよく見て。それ、一、二の、三っ。」
うまく玉がけん先に入ると、
「できたね。上手じゃ。」
と、あたたかく声をかけてくれます。私は、いつもいっしょに遊んでくれる、やさしいひいおばあちゃんのことが大好きです。ひいおばあちゃんに会うことが私の楽しみです。
 けれども、ひいおばあちゃんは、私が大きくなるにつれて、だんだん歩き方や話し方がゆっくりになり、耳も聞こえにくくなってきました。だから、ひいおばあちゃんが入院したことに、私は不安な気持ちでいっぱいになりました。そんな私の悲しそうな顔を見て、お母さんが、
「今度、病院にお見まいに行こう。」
と、言いました。
(よし、つらい思いをしているひいおばあちゃんのために、私にできることをしよう。)
私は、ひいおばあちゃんが元気を出してくれるように、応えんしようと思いました。
 お見まいに行く日がやってきました。私はひいおばあちゃんに、
「足の調子はどう。」
と、話しかけました。ひいおばあちゃんは、
「まだ足がいたくて、つらいんよ。しばらく歩くことができんけど、みんながこうして来てくれるから、また歩けるようにリハビリをがんばるよ。」
と、言いました。
(元気づけられてよかった。もっとひいおばあちゃんの力になりたい。)
 別の日には、ひいおばあちゃんのリハビリにつきそいました。ひいおばあちゃんの手をそっとにぎり、ささえながら歩いていきます。
「一、二、一、二…。」
 私たちは、ゆっくりと前に進んでいきました。ひいおばあちゃんがこけたりしないように、体の動きをじっと見ながらささえます。しばらく歩くと、ひいおばあちゃんが私をつつみこむように言いました。
「まおちゃん、ありがとうね。うれしいよ。」
 その顔には、太陽みたいにいっぱいの笑顔が広がっていました。私の心も、ぱっと明るくなりました。  それからもひいおばあちゃんはリハビリをがんばり続け、私もその手伝いをしました。そして、ひいおばあちゃんの足もだんだんとよくなり、家でいっしょに楽しくお話をしたり遊んだりできる日がやってきました。
「一人でさみしかったから、みんなが来てくれてうれしかったよ。」
と、ひいおばあちゃんは語りました。私は、ひいおばあちゃんとのきずなが強くなった気がして、うれしくてなみだが出そうになりました。そして、ひいおばあちゃんといっしょにすごせることは、あたり前ではなく、宝の一日一日なのだと思うようになりました。今度の百一さいのたん生日も元気にむかえてほしいなと思います。
(大切なひいおばあちゃん。これからも思い出をいっしょにつくって、きらきら光る笑顔を見せてね。)

怪我をされた「ひいおばあちゃん」に対する、佐伯さんの心配な気持ちと大好きだという気持ちとが豊かに表現された作品です。
 ひいおばあちゃんの笑顔は太陽のようであったとありますが、ひいおばあちゃんにとっては優しい佐伯さんの存在がまさに太陽であると、文章からうかがい知ることができます。
 人から優しくされたからこそ、自分も人に優しくすることができます。この先も佐伯さんが優しい心と言葉の持ち主であり続けてくれることを願っています。

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