3年生 特選
ドキドキかぎ係
昭和中央小 三年 有 木 乃 愛
「しつれいします。三年三組の有木のあです。
三年三組のかぎをかりに来ました。」
わたしは、三年生になって初めてかぎ係になりました。二年生の時に同じクラスの友だちがかぎ係をしていて、
(かぎ係かっこいいな。大へんそうだけど、やってみたいな。)
と思っていたけれど、いつもほかの人がかぎ係になっていてやることができませんでした。
三年生になって係を決める話合いの時、かぎ係になりたい人がわたしともう一人の友だちしかいませんでした。
(初めてかぎ係になれる。やったあ、がんばるぞ。)
と思いました。
初めてかぎをしょくいん室に持って行く時
(うまく言えるかな。声が出るかな。)
と、どきどきどきどきしました。
「しつれいします。有木のあです。三年三組のかぎを返しにきました。」
とてもきんちょうして声が小さくなりました。三年三組のかぎの場所をさがして、かぎをかけて、しょくいん室を出たときも、心ぞうがどきどきしていました。
けれども、仕事をさぼらずに毎日していると、だんだんなれてきて、大きな声で
「しつれいします。」
が言えるようになってきました。なれてくるとなんだか楽しくなって、どきどきせずに、大きな声でしょくいん室に入れるようになりました。
わたしは、せきにんかんが強いので、ぜったいにかぎ係の仕事をわすれません。教室をい動する時は、先生に言われる前にかぎの所に行き、
「先生、今日はかぎしめますか。」
と聞きます。
「今日もおねがいね。」
と先生に言われると、やる気いっぱいで、
「はい。」
と大きな返事をして、いそいでかぎをしめ、しょくいん室に行きます。次のじゅ業におくれてはいけないので、いつもよりいそいでしょくいん室に行き、次のじゅ業の場所に行きます。とてもいそがしいですが、とてもやりがいがあります。
さい近は、学きゅうの友だちからも
「いつもわすれずにかぎをかけたり、取りに行ったりしてくれてありがとう。」
と言われるので、ますますはりきって仕事をしています。
今では、仕事をわすれない、りっぱなかぎ係です。今日も元気な声でしょくいん室に、
「しつれいします。」
と言いに行きます。
次の係もかぎ係のようにがんばりたいです。
評
「しつれいします。」の言葉で、有木さんがどんどん成長していく過程が描かれている作品です。
はじめは緊張して小さな声だった「しつれいします。」が、何度も繰り返すことで、今では自信をもって言えるようになったのですね。
「しつれいします。」の同じ言葉を使うことで、有木さんの成長の様子が読み手によく伝わります。
「ぜったいに係の仕事をわすれない」「やる気いっぱい」「ますますはりきって」など、責任をもってやりきることの楽しさを知った有木さんなら、どんな仕事も楽しくやり切れるはずです。応援しています。








