作文コンクール 
くらしの文集

 

3年生の作品

3年生  特選

ねんがんのカキシチュー

明立小 三年 林 田 篤 希

(ああ、いいにおい。)
 ぼくは、きゅう食のメニューをそうぞうする。一年生のころから毎日、においだけで
(今日のきゅう食は何かな。)
と、お楽しみクイズを考える。ぼくは、きゅう食が大すきだ。こん立表を毎日チェックするのをわすれたことがない。そんなぼくに、
「一年に一どしか出ないんだけど、とってもおいしいスペシャルメニューがあるんよ。」
とお母さんが教えてくれた。そのメニューというのは、カキのシチューだ。ぼくは、そのカキのシチューがきゅう食に出る日をずっと楽しみにしていた。
 そして、二月のこん立表が配られた時、ぼくの目にカキのシチューという文字がとびこんできた。
「やったあ。カキのシチューだ。」
と思わずぼくはガッツポーズをした。
 しかし、ぼくにかなしい出来事がおこってしまった。カキのシチューの日にインフルエンザにかかってしまったのだ。楽しみにしていたカキのシチューが食べられなかったので、カキのシチューはかなしい思い出になってしまった。
 ぼくは二年生になった。二月になり、いよいよカキのシチューの日が近づいてくる。毎日手あらいとうがいをわすれず、元気にその日をむかえることを考えて行動した。そして、いよいよカキシチューの日がやってきた。
「これがカキのシチューなんだ。」
 カキのシチューが目の前に来た時、ぼくはシチューのいいにおいを思い切りすいこんだ。どきどきした。まちにまったしゅん間だった。シチューの中に入っているカキは大きくて三つも入っていた。
「いただきます。」
 ぼくは、いつもより大きな声であいさつをした。もちろんさいしょにカキのシチューをスプーンですくって口に入れた。
「ああ、おいしい。」
 これがずっとずっと楽しみにしていたカキのシチューの味だ。カキはもちもちして、海のにおいがする。シチューのルウもカキの味がして、とろっとしてさい高においしい。寒かった体もあっという間にあたたかくなった。
 その日のきゅう食ほうそうで、
「呉市は、カキの生産量が日本一です。」
と聞いた。ぼくは、
(このカキは、呉市の海からやってきたんだ。呉市の海の味がするから、おいしいんだ。)
と気づいた。
(呉市に生まれてよかった。いつもおいしいきゅう食をありがとう。)
と思った。そしてカキのシチューをおかわりした。
 三年生になった今年も、カキのシチューを楽しみにしている。

林田さんが楽しみにしている給食への思いがよく伝わる、子どもらしい素敵な作品です。
 大好きなカキシチューをいよいよ食べられると思いきや、まさかの体調不良で、食べることができなかったという、巧みな文の構成で、読み手を一気に引き込みます。そして、ついに迎えたカキシチューを食べる瞬間。「においを思い切りすいこむ」、「もちもち」、「とろっ」など、五感をつかった表現で、そのときの様子が目に浮かび、ほほ笑ましく思いました。
 次も、体調に気を付け、元気においしく食べることができたらいいですね。

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