作文コンクール 
くらしの文集

 

2年生の作品

2年生  特選

わたしにまかせて

昭和北小 二年 木 下 希実枝

「きみちゃん、おふろをあらって。」
 わたしは、おかあさんに家のしごとをたのまれます。でも、わたしがやると時間がかかるし、しゅくだいや明日のじゅんびもおわっていないから、
「今からおふろをあらうよ。」
と言う前に、おかあさんやおとうさんがほとんどやってくれていて、わたしの出ばんは少ないです。
(少ししかできなくてざんねんだな。でもまい日やってくれてありがとう。)
と、わたしは心の中で思っていました。
 そんなまい日の中で、わたしははっ見しました。それは、おかあさんの手がかさかさしていることです。百マス計算のしゅくだいのまるつけをしてもらっているときにはっ見しました。わたしの手を見てみると、つるつるしています。ほとんどの家のしごとをしてくれているおかあさんの手はかさかさで、していないわたしの手はつるつる。おかあさんがかわいそうに思えてきました。おかあさんの手もつるつるにもどるといいなと思いました。
(あっ、そうか。わたしがその分、家のしごとをがんばったらいいんだ。)
わたしは、大はっ見をしました。
 大はっ見をした日からまい日、わたしはたのまれる前に家のしごとをすすんでしています。おふろそうじだけでなく、せんたくたたみなど、自分ができそうな家のしごとをすすんでするようになりました。おかあさんが、「あらっ、おふろがぴかぴか。せんたくものもきれいにたたんでくれてたすかったよ。」と言ってくれたので、よかったなと思います。
 おとうさん、おかあさん、家ぞくのために、おしごとや、家のしごともしてくれてありがとう。少しずつだけれど、わたしも家のしごとをするからね。わたしにまかせてね。

ひょう

 日常にある家族のやりとりからはじまる本作品。そのやりとりの中で木下さんはたくさんの発見をします。それは、お母さんと自分の手のちがい、そしてそれは家事の量に比例しているということ。自分で気付き、進んでお手伝いをしようと思った過程が、心内語を効果的に使い、気持ちの変化とともに分かりやすく表現されています。
 家族のために、様々な家事に挑戦しようとする様子や題名にもあるように、「わたしにまかせて」と張り切る木下さんの姿が目に浮かびます。これからも家族のためにがんばって下さいね。

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