2年生 特選
大きらいから大すきへ
横路小 二年 味 水 杏 奈
わたしには、一さいのいもうとがいる。わたしはいもうとが大きらい。もちろん、かわいいところもいいところもある。でも、わたしの大せつなものをかってにつかうし、やぶるし、こわす。それでわたしはいもうとをおこることが多くなってしまった。
ある日、わたしはおかあさんに、
「じ石であそぶから、いもうとが来ないように見てて。」
と言って、じ石であそんでいた。しばらくして、いもうとが来た。気づいたみたい。そして、いもうとはわたしが大せつにしていたじ石をこわした。かなしみをなくすため、いもうとをおこった。そのとき、
「そこであそんでいたあなたがわるいこともあるでしょう。」
とおこっているおかあさんのこわい声。思わずわたしはないてしまった。
「うええん。うあああん。」
ないても、おかあさんのきびしい声はつづく。
「おこる方がわるいでしょ。いもうとは分からない分、こわいのよ。」
あまりにこわくて、さらに大きな声でないた。わたしの目からぽろっとなみだがながれた。そのとき、いもうとが、わたしのひざの上にやさしくのった。そして、いもうとがわたしの頭をぽん、すうとなでた。(わたしがかわいそうだったからかな。)いもうとの手がとてもやさしかった。わたしは目をあけて、
「いつもおこってばかりでごめんね。やさしいおねえちゃん目ざしてがんばるね。」
と言った。
わたしは、(おかあさんがおこったからあやまったけど、おかあさんの言うとおり、いもうとはまだ分からないからな。)とはんせいした。わたしがたくさんおこっても、やさしくしてくれるいもうとがやっぱり大すき。
「本当にごめんね。大すきだよ。」
ひょう
味水さんは、自分の一才の妹のことが「大きらい」と書き始めています。
家族の、特に妹のことを「大きらい」と書くことは少ない中で、あえてその理由を具体的なエピソードを丁寧に書いています。
時に味水さんにとって理不尽とも思える出来事やその時の自分の気持ちを素直な感性で表現しています。続きはどうなるのかと思わせる中、妹の味水さんへの意外な行動に、思わず心がほっこりします。その展開が題名と結びつき、二人の関係が生き生きと表現されている作品です。








