作文コンクール 
くらしの文集

 

3年生の作品

3年生  特選

大きくなあれ

郷原小 三年 丸 谷 陸 太

(やった。お天気になりそうだ。)

 五月の中ごろ、家族といとこで田植えをすることになりました。小さいころに、少し田植えをしたことはあるけれど、さいしょからさい後まで、全部手伝うのははじめてです。ぼくは朝早くから起きて、どろがちってもいいふくに着がえました。長ぐつをはいて外に出ると、そう庫からガサゴソと音が聞こえました。何かなと思って行ってみると、おじいちゃんが田植えのじゅんびをしていました。

「おはよう。」

とおじいちゃんにあいさつして手伝い始めました。おじいちゃんが田植えきを持ってきたので、そこに黒と白とパンに入れるイーストきんみたいなひりょうをつめました。ぼくはなえのかたまりを入れました。前の日に少しくさいひりょうをまいて、一日おいたなえです。ほかの病気や虫からなえを守るためなんだと教えてもらいました。

 八時くらいになると、いとこと親せきのおじさんとおばさんが来ました。田んぼに行ってみると土と水でぴかぴかと光っていました。

 いよいよ田植えが始まりました。きかいで植えられない所は手で植えます。長ぐつをはいて田んぼに入ると、長ぐつがぐうっとしずみました。次の一足を歩こうと思ったら、どろが足を引っぱって、足がなかなかぬけませんでした。ぼくはえいっと力を入れてどろをおして、足をぬきました。おじいちゃんからもらったなえは十センチくらいの大きさで、こい緑色でした。先がぴんぴんとして手が切れそうなくらいとがっています。三本くらい手に取ってどろの中に入れましたが、土がぬるうとしていてうまく立たなくて、なえがちょっとたおれてしまいました。おじいちゃんを見るとすっすっと植えています。なえもまっすぐ立って、元気そうです。おじいちゃんはすごいなと思いました。

「田植えきの先みたいに、手をとんがらして、土の中にぐうっとさしてみんさい。」

 おじいちゃんに教えてもらって、だんだん真っすぐなえが立つようになりました。でも今度はずっとしゃがんでいたのでこしがいたくなってきました。ぼくはときどき体をまっすぐにして休けいしたり、運動したりしながら植えました。田植えは大へんなんだと思いました。その日はものすごく暑かったのであせがぽたぽたとたれて体がびしょびしょになりました。みんなも暑苦しそうでした。でもみんながんばっているので、ぼくもさい後までがんばろうと思いました。

 やっと田植えが終わって、田んぼをふり向いたら、植えたばかりの緑のなえがふわふわとゆれました。風がふいたらざざっとじゅん番になえがゆれて、きれいだなあと思いました。昔の人もこうやって植えていたんだ、大へんだったんだろうなと思いました。

 おいしいお米がなってほしいです。

田植えの経験のある丸谷君が、初めて通して最初から最後まで手伝えることになりました。準備から田植え本番の様子までを、五感を働かせ、子どもらしい感性で生き生きと表現しています。田植え前の気持ちの高まりを「土と水でぴかぴかと光って」といった田んぼの様子で表したり、田植えの苦労を「どろが足をひっぱって」や「長ぐつがぐうっとしずみ」などといった擬人法や擬態語で大変効果的に書き表されたりもしています。おじいちゃんの植えた苗の様子から、おじいちゃんへの尊敬の気持ちも読み取れます。きっと最高のお米が実ることでしょう。

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