作文コンクール 
くらしの文集

 

3年生の作品

3年生  特選

ふあんな気持ち

昭和西小 三年 福 村 絃 生

「行ってくるよ。二人でまっててね。」
と言って、お父さんとお母さんと弟は車を出ていきました。ぼくとお兄ちゃんは、大きな家ぐやさんのちゅう車場にとめた車の中で、る守番をすることになりました。
 お兄ちゃんと話しながら二十分ぐらいまっていましたが、お父さんたちは帰って来ません。
「ちょっとさがしに行ってくるね。」
お兄ちゃんも車を出て行き、ぼくは、一人になりました。一人でまっていると、とても長く感じます。さみしくなって、ぼくもさがしに行くことにしました。
 ちゅう車場の中やまわりの道を歩いたけれどいません。車からどんどん遠くなり、かなしくてふあんで、ぼくはないてしまいました。
 そこへ、
「どうしたん。」
と中学生ぐらいのお兄さんが声をかけてくれました。
「まい子になったん。」
と聞かれ、ぼくがうなずくと、お兄さんはお父さんたちをいっしょにさがしに行ってくれました。ちゅう車場やまわりの道をずっと歩きました。なかなか見つからなかったけれど、中学生のお兄さんがいるので、何となくほっとしました。自分よりせの高い人がそばにいるとあん心できるんだなと思いました。元気が出てきて、がんばってさがそうという気持ちになりました。
 お店の中も外から見て歩きました。店はたくさんあって、人もたくさんいるので、さがすのが大へんでした。早くお父さんたちを見つけたい、見つけられるのかなとまたふあんな気持ちになってきました。(このまま夜になっても見つからないのかな。ずっと見つからなかったらぼくはどうすればいいんだろう。)どんどんこわくなってきました。
 そのとき、店の中に、お父さんとお母さんににた人を見つけました。もしかして…。どきどきしながら中に入って行くと、やっぱりお父さんとお母さんでした。弟とお兄ちゃんもいっしょです。
 思わず走り出し、真っ先にお父さんのところへ行ってだきつきました。なきました。それは、うれしなきかかなしなきか分かりません。でも、たぶんどちらのなみだもあるとぼくは思います。(よかった。見つかって本当によかった。)
 お父さんといっしょに、中学生のお兄さんにおれいを言いました。
「どういたしまして。よかったね。」
お兄さんは、にっこりしていました。
 ぼくは、これからは、一人で勝手なことはしないとやくそくしました。このことは、ずっとわすれないと思います。やさしかったお兄さんのことも。(いっしょにいてくれてありがとう。本当にありがとう。)

広い駐車場で、両親とはぐれた不安な気持ちのみならず、お父さんに会ったときの安心した気持ち、その中で助けてくれたお兄さんへの感謝の気持ちなど、出来事から感じた福村君の気持ちの移りかわりが鮮明に描かれており、次々に読み進めたくなるような作品です。
 また、「一人でまっていると、とても長く感じる」「車がどんどん遠くなる」と、心情描写に工夫が見られ、福村君の不安な気持ちが伝わってきます。
 不安な中でも、優しくしてもらったことに感謝できる福村君。これからも、周りの人に感謝の気持ちを忘れず生活してくださいね。

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